両親や夫婦、友人への贈り物として旅行カタログギフトを調べていると、「損」「割高」という言葉が目に入り、不安になった方もいるのではないでしょうか。
カタログに載っている宿泊プランを見て、「これなら自分で予約したほうが安いのでは」と感じることもあります。
結論から言うと、旅行カタログギフトは宿泊料金だけで比べると割高に見える場合がありますが、それだけで「損」と決めつけるのは早計です。
選ぶ楽しさやギフトとしての形、予約サポートまで含めれば、必ずしも損とは言えません。
一方で、有効期限や交通費の扱いを確認せずに選ぶと、あとから損を感じやすいのも事実です。
今回の記事では、有名な旅行カタログギフトの「EXETIME(エグゼタイム)」、「たびもの撰華」、「SOW EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス)」の価格や条件をもとに、旅行カタログギフトが「損」と言われる理由と、損を感じにくくする方法を解説します。
読み終える頃には、自分や贈る相手にとって旅行カタログギフトが向いているかどうかを判断し、旅行券や直接予約という選択肢も含めて検討できるようになります。
旅行カタログギフトが「損」と言われる7つの理由

「損」と言われる背景には、金額面だけでなく、期限・選択肢・手間・相手とのミスマッチという複数の要因があります。
なぜ多くの人にカタログギフトは「損」だと思われてしまうのか、7つの理由を見ていきましょう。
①宿泊料金単体で見ると割高だから
1番わかりやすい理由は、行き先の宿がすでに決まっているなら、カタログギフトを贈るより、その宿を直接予約したほうが安くなりやすいということです。
旅行カタログギフトの価格には、宿泊料金そのものだけでなく、印刷・発送・予約対応にかかる費用が上乗せされています。
つまり、「この宿に泊まりたい」と行き先が決まっているなら、カタログギフトを介さずに宿泊施設やホテル予約サイトで直接予約するほうが、上乗せがかからないぶん総額を抑えやすい、ということです。
宿泊施設側の会員限定料金やポイント還元、直前割引なども、カタログギフト経由では使えないことが多く、この差もカタログギフトが割高に見える一因になっています。
ただし、これは「行き先の宿がすでに決まっている場合」の話であり、相手にまだ行き先を選ばせてあげたい、選ぶ楽しみそのものを贈りたいという場合は、話が変わってきます。
②カタログギフトは支払い後にキャンセルできないから
見落とされがちですが、これはかなり重要な理由です。
「思ったより割高だったから」「相手の予定が合わなかったから」という理由で、後から取り消すことはできません。
宿泊予約サイトのように「無料キャンセル期限」があるわけではないので、「贈った後で気が変わっても取り消せない」という前提で選ぶ必要があります。
この点を知らずに購入すると、あとから「こんなはずでは」と感じやすくなります。
③交通費が含まれないから
カタログギフトに掲載されている宿泊プランは、交通費が含まれません。
遠方の宿泊施設を選ぶと、新幹線代や飛行機代が別途かかり、結果として総額が高くつくことがあります。
「宿泊費はカタログ価格に含まれているから安心」と思っていた相手ほど、交通費の負担に驚いてしまいがちです。
贈る前に、行き先候補までの交通費をざっくりでよいので見積もっておくと、贈られた側が想定外の出費に驚かずに済みます。
交通費まで含めて贈りたい場合は、以下の記事に方法が載っていますので、参考にしてみてください。
④有効期限が切れる心配があるから
旅行カタログギフトには有効期限があり、期限内に手続きをしないと権利が消えてしまいます。
ここで気をつけたいのは、「商品引換の申込期限」と「実際に旅行を利用できる期限」が別になっている場合があることです。
「申込みさえ済ませておけば安心」と思い込んでいると、その先の期限を見落としてしまいます。
「たびもの撰華」を例にすると、手続きの流れはこうなります。
- カタログが届く
- 発送日から1年以内に、電話で商品(コース)の申込みをする
- 申込み後、実際に宿を予約するための「ご利用券」が届く
- ご利用券に記載された期限内に、宿を予約して宿泊する
つまり「発送から1年以内に申し込めば安心」というわけではなく、その後に届く利用券自体にも別の期限があるということです。
忙しい相手に贈るなら、有効期限について先に一報入れておくと安心でしょう。
⑤土日・繁忙期は追加料金や除外日がある場合があるから
旅行用カタログギフトは、土日や祝前日、年末年始・GW・お盆などの繁忙期に、追加料金が必要になったり、そもそも利用できない「除外日」が設定されていたりします。
「せっかくもらったのに、休みの日に使えない」という不満は、この除外日の存在を知らないまま予約しようとしたときに起こりがちです。
「思い立った週末にすぐ使える」とは限らないということは、贈る前に伝えておくとよいでしょう。
⑥希望日や希望施設を予約できないことがあるから
カタログに掲載されている施設・プランの数には限りがあります。
多くの宿泊プランが掲載されていますが、それでも希望する地域やタイプの宿が見つからなかったり、希望日がすでに埋まっていたりすることは起こり得ます。
旅行予約サイトのように施設を横断的に検索できるわけではないので、選べる範囲はカタログの掲載内容に限られます。
「せっかく選んだのに、行きたい場所や日程が空いていなかった」という経験が、損をしたという印象につながることもあるでしょう。
⑦予約に手間がかかるから
多くの旅行カタログギフトは、Web予約ではなく電話予約が中心です。
カタログで選んだプランの番号を控えて、専用ダイヤルの営業時間内に電話をかけ、空き状況を確認しながら予約を進める、という流れになります。
ホテル予約サイトなら深夜でも数分で予約が完了する時代に、営業時間内に電話をかけて手続きする必要がある点は、人によっては「手間がかかる」「面倒」と感じやすいポイントです。
特に、電話でのやり取りに慣れていない人や、日中に電話をかける時間を取りにくい人にとっては、この予約方法自体が負担になり得ます。
行き先を決めるまでは楽しくても、いざ予約する段階で面倒に感じてしまい、有効期限が近づくまで手続きを後回しにしてしまう、ということも起こり得ます。
一方で、旅行予約サイトの操作に不慣れな人にとっては、電話一本で相談しながら予約できる安心感がメリットになることもあります。
手間に感じるか、安心材料に感じるかは、贈る相手のタイプによって分かれる、というのが実態です。
宿泊料金だけでは損だと判断できない旅行カタログギフトの価値

旅行カタログギフトの価値は、金額だけでは測れません。
本章では、価格では測りにくい価値を具体的に解説します。
相手が好きな旅行先を選べる
旅行カタログギフトの特徴は、贈り手が旅行先を決めるのではなく、受け取った相手が自分の好きなタイミングで行き先を選べることです。
贈り手が宿を決めてしまうと「そこには行きたくなかった」というすれ違いが起きることがありますが、カタログなら相手が「温泉にするか、都市部のホテルにするか」といった選択肢から選べます。
特に、両親や夫婦など「本人の希望を尊重したい」相手への贈り物として使われています。
ギフトとして形に残り、贈り手が日程を決めなくてよい
現金や旅行券は自由度が高い一方で、贈り物としての体裁が薄いと感じる人もいます。
カタログギフトは冊子やカードとして手渡せるため、贈答の場にふさわしい形が残ります。
また、贈り手が日程調整や施設選びをする必要がなく、相手のペースに委ねられる点も、負担の少なさにつながります。
予約サポートを利用できる
有名な旅行カタログギフト「EXETIME」「たびもの撰華」はいずれも、カタログで選んだプランを専用ダイヤルに電話して、空き状況の確認や予約手続きを行う仕組みです。
旅行予約サイトの操作に不慣れな相手にとっては、電話一本で予約まで進められる点が利点になります。
ギフト包装やメッセージカードが用意されている
旅行カタログギフトは、ギフト包装を選べ、のし、メッセージカードも付けられます。
格式高いプレゼントとして贈れるため、贈られた相手は価格にかかわらず、必ず喜んでくれるはずです。
旅行カタログギフトで損を感じやすい人・満足しやすい人

同じ商品でも、贈る相手やその人の状況によって「損」に感じるか「満足」に感じるかは変わります。
損を感じやすい人
- とにかく最安値で旅行を贈りたい人
宿泊料金以外の費用が含まれる分、直接予約より高くつきやすいためです。 - 旅行先や日程がすでに決まっている相手に贈る人
カタログの中から選ぶ形式のため、行きたい宿泊施設がある人には自由度が制約になります。 - 有効期限内に予定を立てにくい相手に贈る人
目安として、贈られてから6か月以内に、平日を含む1泊2日程度の休みを取れる見込みがあるかで判断できます。年末年始やお盆など、除外日にあたりやすい時期しか休みが取れない場合は、有効期限が短い商品は不向きです。 - 交通費まで含めて贈りたい人
旅行カタログギフトはいずれも交通費が含まれないため、交通費込みで贈りたい意図と外れます。 - 1人で使う予定がある相手に贈る人
多くの旅行カタログギフトは、基本2名利用を想定されており、1人で利用できる宿泊プランは多くない点に注意が必要です。
満足しやすい人
- プレゼントらしさを重視する人
現金より贈り物としての体裁を大切にしたい場合に適しています。 - 相手に旅行先を選んでもらいたい人
贈り手が行き先を決めず、相手の希望を尊重したい場合に向いています。 - 予算を決めて旅行を贈りたい人
価格帯ごとにコースが分かれているため、予算に応じて選びやすい仕組みです。交通費を含めて贈りたい人は、カタログ代+交通費で予算を組みましょう。 - 両親や夫婦への特別な機会の贈り物を探している人
一生の思い出に残るギフトとして選ばれています。 - 直接予約する時間がない人
予約サポートを利用できるため、旅行の手配に時間をかけられない人にも扱いやすい形式です。
おすすめの旅行カタログギフト3社を比較

ここまでの内容を踏まえて、「EXETIME(エグゼタイム)」・「たびもの撰華」・「SOW EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス)」の3商品を比較します。
比較表
| ブランド | エグゼタイム![]() | たびもの撰華![]() | ソウ・エクスペリエンス![]() |
|---|---|---|---|
| 特徴・強み | 掲載点数が多く、有効期限を2年・無期限へ延長できる | 旅行の大手JTBが厳選した、高評価の宿泊施設が掲載 | ユニークな体験が多く、目的別にコースが選べ、eギフトで手軽に贈れる |
| 価格帯(税込) | 6,160円〜349,800円 (8コース) | 4,290円〜220,990円 (9コース) | 3,850円〜115,500円 (100以上のコース) |
| 宿泊プラン掲載コース | SILVER(33,660円) 以上のコース | 梓(22,990円) 以上のコース | 旅と体験のギフト(BROWN)(34,650円) など |
| 送料 | 全国一律880円 | 送料無料 | 全国一律605円 (3万円以上無料) |
| 有効期限 | 出荷日から180日 | 発送日(デジタル版は購入日)から1年 | 発送日(eギフト版は購入日)から6か月 |
| 延長オプション | 2年:+2,200円 無期限:+4,950円 | なし | なし |
| 予約方法 | 旅行用クーポンを申し込む → 約2週間後に届く → 専用窓口へ電話予約 | 予約デスクへ電話で仮予約 → WEBまたはハガキで正式申込み | 二次元コードから専用サイトへアクセスし、WEB予約 |
| ギフト包装 | 包装紙・ラッピング・のし・メッセージカードが無料 | 包装・のし・定型メッセージカードが無料で、専用袋にも対応 | 無料もしくは有料ラッピング330円、無料もしくは有料メッセージカード220円の選択が可能で、のし無料 |
エグゼタイムの特徴

「エグゼタイム」は、宿泊先の選択肢と有効期限の安心感を重視する人向けの旅行カタログギフトです。
価格帯は6,160円からですが、1泊2食付きの宿泊プランを選べるのは33,660円の「SILVER」以上となっています。
大きな強みは、通常180日の申込期限を、追加料金で2年または無期限に変更できることです。
相手がすぐに旅行の予定を立てられなくても、期限切れのリスクを抑えられます。
すぐに旅行できるかわからない相手へ、きちんとした宿泊ギフトを贈りたい人に適したサービスです。
たびもの撰華の特徴

「たびもの撰華」は、JTBが選んだ上質な宿泊施設と、有効期限の長さを重視する人向けの旅行カタログギフトです。
全9コースあり、価格は「桜」の4,290円から榊(デジタル版のみ)の220,990円までと豊富なラインナップですが、低価格コースはグルメや雑貨、日帰り体験が中心で、宿泊プランを選べるのは22,990円の「梓」コース以上です。(1名利用なら「椿」コースもあるが、1プランのみ)
有効期限がカタログの発送日(デジタル版は購入日)から1年間と長めですが、延長オプションはありません。
送料は表示価格に含まれており、冊子版なら包装・のし・定型メッセージカードも無料です。
追加費用を抑えながら、還暦祝いや退職祝いなどのきちんとした贈り物にしやすい点が強みです。
JTBが選んだ上質な旅館・ホテルから選んでもらいたい人に適しています。
ソウ・エクスペリエンスの特徴

「ソウ・エクスペリエンス」は、宿泊そのものより、そこでしかできない体験を贈りたい人向けの体験ギフトです。
「こんなところに泊まれるギフト」では、駅舎や学校、アートホテルなど、個性のある宿泊先を選べます。
また、海辺の温泉宿を選べる商品や、両親・夫婦向けの高価格な宿泊ギフトもあり、相手に合わせて旅のテーマを選べるのが特徴です。
商品は3,850円からありますが、低価格帯は日帰り体験が中心で、宿泊プランを選べるのは34,650円の「旅と体験のギフト(BROWN)」や「FOR2ギフト(BROWN)」「WEDDING GIFT 宿泊旅」等となっています。
予約は、ギフトに記載された二次元コードから専用サイトへアクセスし、基本的にWEBで行います。
電話やハガキによる手続きが中心のサービスと比べ、スマートフォンで予約しやすい点も強みです。
一方、有効期限は発送日から6カ月と短めで延長できず、予約が必要なプランは期限の2週間前までに申し込む必要があります。
交通費も受取人の負担となるため、すぐに予定を立てられる相手へ贈るのが安心です。
期限の長さよりも、旅の特別感やWEB予約の手軽さを重視する人に適したサービスです。
旅行カタログギフトと他の贈り方を比較

旅行カタログギフト以外にも、旅行を贈る方法はいくつかあります。
それぞれの特徴を比較し、自分たちの状況に合う方法を選ぶための材料にしてください。
旅行券・旅行ギフトカード
JTBトラベルギフト(カード型旅行券)は3,000円〜50万円まで1円単位で金額を設定でき、JTB経由の国内外ツアーや国内宿泊(一部プランを除く)の予約決済に利用できます。
宿泊施設での直接支払いには使えず、JTB経由の予約決済に限られる点は注意が必要です。
日本旅行ギフトカードも同様に、国内宿泊・交通セットプランなどオンライン決済で利用できる用途があります。
旅行券は、カタログギフトと違って交通費込みのツアー商品にも使える点が大きな違いです。
相手に自由に使ってもらいたいが、旅行に使ってほしいという意図を伝えたい場合に向いています。
宿泊施設を直接予約する
金額効率だけを考えるなら、宿泊施設を直接予約する方法がもっとも無駄がありません。
カタログギフトのようなシステム料や送料がかからず、施設側のキャンペーンやポイントも活用できます。
ただし、贈り手が施設選びと日程調整を代行する必要があり、サプライズはできず、相手への確認を何度も取らなければならない点には注意が必要です。
交通費込みの旅行パッケージ
交通費まで含めて贈りたい場合は、新幹線とホテルがセットになったパッケージ商品も選択肢になります。
JR東海ツアーズの「EX旅パック」は新幹線とホテルを1回の予約でセットにできる商品で、対象はJR東海・JR西日本・JR九州エリアです。
価格は予約状況によって変動する仕組みのため、固定料金は公式サイトに明記されていません。
日本旅行の「JR楽パック」も、新幹線・JRとホテルがセットになったパッケージです。
これらは交通費と宿泊費をまとめて用意できる一方、代理予約の可否や会員登録の要否など、商品ごとに条件が異なります。
贈り手が代わりに予約する場合は、事前に各社の公式サイトで代理予約の可否を確認してください。
現金を旅行資金として贈る
もっとも自由度が高いのは現金です。
相手が自分の判断で旅行先・時期・交通手段をすべて決められます。
ただし、贈答の場面によっては「味気ない」と感じられることもあり、高額になる場合は贈与税の扱い(1年間で受け取った贈与の合計が110万円を超える場合)にも注意が必要です。
どの贈り方が損をしにくいか
損をしにくさを重視する軸で整理すると、次のようになります。
- プレゼント感を重視するなら:旅行カタログギフト
- 行き先や使い道の自由度を重視するなら:旅行券・旅行ギフトカード
- 金額効率を最優先するなら:宿泊施設の直接予約
- 交通費込みで贈りたいなら:交通費込みの旅行パッケージ、旅行カタログギフト+旅行券(おすすめ)
「どれが絶対に得か」という単純な優劣ではなく、何を優先したいかによって最適な贈り方は変わります。
金額効率だけを重視するなら旅行カタログギフトは選択肢から外れますが、プレゼントとしての体裁や相手が選ぶ楽しみを重視するなら、割高に見える分を差し引いても選ばれる理由があります。
旅行カタログギフトを贈る前のチェックリスト

最終確認として、以下に該当しないか確認してください。
1つでも当てはまる場合は、その項目の解説(本文の該当章)を読み直すか、旅行券・直接予約など他の贈り方を検討することをおすすめします。
- 有効期限内に旅行の予定を立てられそうにない
- 行きたい地域の施設が掲載されているか確認していない
- 交通費の自己負担額を見積もっていない
- 予約方法(電話が中心)が相手に合うか確認していない
- 直接予約や旅行券のほうが相手の目的に合っている可能性を検討していない
まとめ
旅行カタログギフトは、料金だけを見れば、直接宿泊施設を予約するよりも割高に感じることがあります。
しかし、それをもって「絶対に損」と言い切ることはできません。
商品・宿泊プランを選ぶ楽しさや、贈られた人の笑顔を考えれば、むしろオトクなのではないかとも思います。
1番大切なのは、「何を目的に、どのカタログギフトを選んで贈るか」です。
本記事でご紹介したカタログギフトはすべて、高品質で間違いのない商品ですので、何を贈ろうか迷っている方は、ぜひ以下のリンクから商品を見てみてはいかがでしょうか。
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